Lemmon's Crystal

桜哉は大切な家族で、桜哉は桜哉で、桜哉は――？
西暦2XXX年。
生活の機械化が進み、人間とロボットが日常で当たり前のように共存するようになった頃の日本。

今は亡き父の研究のもとに生み出された桜哉（さくや）は、自我と感情を持つ
限りなく人間に近いアンドロイドだった。
１０年以上共に生活をし、桜哉との間に"家族"以外の関係性を疑うことなど無かったある日。
久しぶりに再会をした幼馴染みの上村榛から、桜哉についての取引きを持ちかけられる。
その日から少しずつ、桜哉との関係に変化が現れ始めて――。

人間とロボット。
それぞれの感情と記憶が交差する、ショートラブロマンス。

以上、サイト様より転載

ストーリーがとても精巧に作りこまれており、魅力的で引き込まれました。
桜哉はアンドロイドなんだけど、人間と同じく感情を持ち、表情が豊かです。
作中でも出てくるのですが、本当に人と変わらない見た目・感情なので、
誰が見てもアンドロイドとは分からないと思います。たまに出る話のズレ以外は。
そのズレ方も、見ていて可愛いらしいものです。

感情・自我を持つという事が良い事なのか悪い事なのかは分かりませんが
3人で遊ぶ時などに出てくるちょっとしたハプニング？は今のいじめにも当てはまるなと思います。
弱者＝アンドロイド　という具合で。
そういった現代の問題も重ねつつ、アンドロイドという非日常・近未来という世界も
なんとなく身近に感じました。

榛という友人が非攻略対象だったのが残念です。すごくいい味出してる人で、格好良かったです。
サブ扱いなのにこんなに凝った設定もすごいと思いました。【遊園地での榛ルート】などなど。

End数が2つ(18禁版は6つ)なので、End2の終わり方はすごく胸が締め付けられました。
あそこで、ああなっちゃうの！？こちらまで…ホロリしました。
かわりに、End1を見られると…胸が温かくなりました。ここでもホロリ（笑）
ぜひ、二人でいつまでも仲睦まじく暮らしてほしいと思います。