Lemmon's Crystal

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*データ*

タイトル 円環の柩―閉ざされた館と想いのゆくえ―
作者(敬称略) ichigo&kaiko
攻略対象 4人
ツール 吉里吉里2
対象年齢 15禁

*あらすじ*

ミステリ乙女アドベンチャー

自警団の一員である主人公のクレア(名前変更可能)は、町の南に位置する孤島・円環島の
怪鳥退治の任務を言い渡される。他の7人のメンバーと共に任務を行う。
無事に完了し、いざ町に戻ろうと船着き場へ向かうが、迎えの船はこないまま。
怪しい雲行きのため、落ち着いて留まる場所を求めて『円環の柩』と呼ばれる邸宅へ向かう。
この邸宅には、町一番の富豪・エインズワース家の宝物:『紅蓮の恩寵』が眠っていた。
最上階に上ると、三つの石の棺と古びた宝箱に収められた
眩いばかりに美しく光る豪華なルビーの首飾りが。
しかし、恩寵に纏わる忌まわしい噂も流れていた。
それは、血を啜る宝石という説だった──
その時、窓の外を見るといつの間にか、雨粒が降っていた…
この『紅蓮の恩寵』をめぐり、恐ろしい殺人事件が引き起こされるとは。
この時まだ知る由もなかった……
以上、サイト様より転載

*感想*

とても巧妙に作られたミステリーです。謎の部分、犯人が分からないままだと
場合によっては残酷な死亡Endになります。
各キャラともTRUEを読み、相手の素性を知ってからもう一度読むと、見方が変わります。
全員こんな裏があるのかと思える程精巧に作られているので、ぜひ読み返すことをお勧めします。
犯人が分かった後、4人ものキャラクターを攻略出来るのですが
一度4人分のTRUEEndを迎えた後でないと、HappyEndルートには到達しません。
しかもTRUEでも必ず1人は死んでいるという…(汗)
けれど、全てが上手く納まるHappyEndを迎えた時は、ほのぼの出来ました。
こちらはフリー版(15禁)をプレイした感想なのですが、シェア版(18禁)もあるようなので
そちらも期待大です。


2013/03/30追記
公開されてからだいぶ間が空いたので、そろそろキャラ語りしようかと思います。
ただ、壮絶なネタばれになりそうなので、反転しながらにします。
(それでもほとんど反転になりそうな気もする…ちょっとドキドキです)

ルイス
オープニングを見た後一番好みだったので最初に攻略しました。
自分の兄という事でどんな展開が待ってるのか楽しみでしたが…
まさかあんな事実があったとは!!
おにーちゃんも大変だなぁと思う反面、落ち着いたTRUEEndを見れてホッとしました。
逆に、Badを見るたびに悲しい出来事もありますが…おかげ?で【犯人】が分かりました。
とある2つのBadどちらかを見れば、後はつじつま合わせで…】とても腑に落ちます。
犯人の】あの一言【お手伝い】がこうなるとは…!!
分からない時はごく自然に、分かった後はよく考えてるなとびっくりします。
ルイスの場合、HappyEndを見た時ほど、彼の思いやり・優しさを実感しました。
今までどれだけ必死に妹を守ってきたんだろうかと思えるほど深い愛情に包まれていたんですね。
TRUE・Happyどちらにしても、これからも二人で過ごして幸せになってほしいです。

ジェラルド
見た目の格好良さに選びました。船上で見かけてから一目惚れです。
最初はすごい無口な人なんだなぁと思ってとっつきにくかったのですが、
次第に何とも的外れな、微妙に会話が噛み合わない不思議な感覚が面白かったです。
普段は斜めに構えてるのに、可愛い反応が返ってくる時の正面を向いた時などはもう///
彼がひとりだけ雰囲気が違う理由も、話を進めると分かります。
貴族の優雅な姿】その理由が立ち絵から表れてます。凛々しくて素敵すぎ(*ノノ)
TRUEの終わり方は、【命のやり取りをしてる】けれど、主人公は色々後悔していそう。
TRUEのはずなのに、何とも言えず胸にしこりが残る様な、やるせない気持ちでした。
けれど…!!Happyは逆に一番すっきりしています。
すご〜くサッパリしたので、TRUEの後味の悪さを吹き飛ばしてくれました。
ジェラルドは自分の正体をTRUEの場合は主人公にバラしてますが、Happyの場合…
その後?に少し出るだけだったので、後で主人公がドタバタしてるんだろうなぁ…
と思い描けて、それもまた楽しかったです。

エリオット
オープニングではあんなふざけてて興味なかったのに、プレイした後では見違える程魅力的でした。
正体を知った後も、もう一度読み返したくなる程一番大好きです。
なんとも面白可笑しい存在なのに、根は真面目という不思議な引力がありました。
最初の騒がしい姿から一転、妙にそわそわして怪しい時や、徐々に表れた葛藤する姿など、
改めて読み返すと、こう繋がるのか!とスッと入ってくるので、とてもしっくりきました。
みんなを信頼しているからこそ、仲間を疑う事に抵抗があることも、
秘密にしている正体のことも頭を悩ませる種だったんですね。
最後に【副長として全てを語る】この時もすごく悲しそうですね。
今回の任務にここまで重い荷物を背負うなんて、本当に悲しいです。
後日談などあるのならば、彼の正体(副長)が、どういった経緯だったのかぜひ知りたいです。

アーヴィン
他キャラのBadでよくみかけた妹の事がTRUEで唯一分かり、ホッとしたのですが…やはりTRUE。
最後の最後に【死の呪い】を持ってくることであんなEndになるなんて!!!
シナリオの作りこみに本当に驚かされました。
Happyを見ないと報われないだなんて、すごく残念です。
その分?Happyルートでは自然に、誰にとっても一番良い終わり方をしているので
読み終わった後、ほっこりする気分で救われました。
きっとこの二人なら【離れていても】上手くやっていけるのではと思いました。